3月20日(水)【開山忌並春彼岸会先祖法要】勤行

行事

 去る3月20日(水)には、当正安寺の恒規行持(ごうきぎょうじ)でもある、【開山忌並春彼岸会先祖法要】が厳かに修せられました。
 正安寺では毎年、ご先祖様方も重なり、しばらくご法事等のご供養をお勤めしていない等、気に病まなくとも同様の檀信徒の方々と伴に、ご供養できるよう毎年春のお彼岸の中日に、当寺の御開山様の年忌供養と並びお勤めさせていただいております。
 この御開山様は曹洞宗となってから、即ち1501年頃からの御開山様であり、37世現住職まで続いております。曹洞宗以前には臨済宗、そして天台宗の時代もあり、都合平安時代末期から九百六十有余年、佐久の天地にて継続してまいりました。
 近年こそ交通の便も良くなり、軽井沢や小諸等の観光地も近く、東京へも新幹線にて一時間十分ということもあり、現在でも佐久の地に住みながら新幹線通勤をされている方が常時300人を超えているとのこと。
 いよいよ災害や事件等を含め、現代社会の胡乱な世相や状況を観じても、人々が求めるべき本物や真実に通じる見方や思慮を学び得るに、決して大勢の場が有利とは限らず、天地自然に恵まれた山村や、適度な調和を維持している地域等にも、大事な物や目指すべき人物、尊く思慮深い教えが見聞できることも考え、己の人生の選択肢を自ら狭めることなく、出来る限り広い視点から世の有様を見つめ返し、礼節を保ちながらも伸び伸びと大らかな心構えにて、前向きにそして直向きに生活できる日本国の一助になるべく、試行錯誤するところです。
香語を唱える導師
開山忌繞行
御開山御木造