毎年の恒規行持として、組寺ご住職様方にも御随喜賜り、当正安寺に古くから現存する大般若経600巻を読誦転読しながら、参加者や檀信徒皆様方の身心堅固や諸災消除等を祈願する大般若祈祷法会ですが、今回は正安寺【公式】ホームページにてログイン会員ご登録の方々に、別途ご案内してきた「正安寺拝観見学会」と合わせ、併修させていただきました。
ご自身の菩提寺の伽藍や歴史は知っていても、他の寺院の現状や作り、ましてや什物等を拝見する機会は滅多にあらず、ご興味をいただきご参加された方々には受付後、正安寺の仏殿「羅漢殿」にて法要、山主ご住職のご説明やお話しに続けての懇親の席にて、会食を共にしながら稀少な掛け軸や、それらに纏わる歴史上の人物達との交流や関係もお話しいただきました。
特に、当山16代目の大梅法璇(たいばいほうせん)禅師は、曹洞宗大本山の禅師も勤め、幕閣や商家を含め多くの弟子も育てたため、当時は臨済の白隠、曹洞の大梅と称されました。
幕閣内では、弟子の一人でもある細井広沢を介し赤穂浪士との繫がりもあり、細井光沢自身の連幅の掛け軸と合わせ、一般的歴史では語られていない当時の幕閣における、事件に対する処分を巡っての駆け引きの内容や、時代的歴史上の分岐点も詳しくご説明いただきました。
また、お帰りの際には、祈祷済みの正安寺特製箱入り「大般若祈祷札」・「交通祈願御守り」等をお持ち帰りいただき、同時に古い御札を大玄関内の御札入れ収集箱におさめて、それぞれの地域へと帰郷されました。
5月3日【大般若祈祷法会】
行事


