【正安寺正面階段完成】とお願い

ご連絡

 過日より補修、改修を重ねた結果、外観も一新された新しい正面階段が完成致しました。
 現在、専用の手摺りを階段に合わせて見積、作成の手配をしているところです。
 これにより、かねてから正安寺の正面からの景観を、少しでも整備できないだろうかと、ご心配いただいていた檀信徒の皆様方の、期待にも配慮できると思われます。
 将来的には、この正面階段前に唐破風門、縦横に築地塀を設けて、国道254バイパスからの景観も刷新される予定です。
 戦後から、長きにわたる正安寺の懸案事項も、先代住職と現住職の間で引き継がれ、その一つ一つを着実に処理解決してまいりました。
 しかし未だ、その爪痕が大きすぎ、現住職の描く構想の僅かしか実現出来ていないことも事実です。とは言え、檀信徒皆様方に御協力いただいた前改修事業にて、その中心となる法堂、庫裡の内部が柱と共に一新され、檀信徒のご法事や葬儀式では、より荘厳でありながら、出費が抑制されたご法要を営むことの出来る環境も整い、正安寺便りをはじめ、当【公式】ホームページや、Twitter、Facebook、Instagram等のSNSにて発信される正安寺の情報をご覧いただいている方々からは、正安寺の活動にご理解頂き、積極的に正安寺でのご法要を営まれる傾向が増えて参りました。
 その際にも、「毎回訪れるたびに菩提寺の伽藍や景観が整ってきて嬉しい」とお話し下さる方々や、「こんなに本格的な木材を使用して、設備まで工夫が行き届いて整備された寺院は見た事が無い」と話される親戚縁者のお言葉にも、励まされながら通用門、同階段、裏庭、仁王像、法堂の鳴らし物、襖絵、大玄関上がり框、永代供養夫婦墓、そして今回の正面階段等、現住職の引いた図面通りに整備も進んで参りました。
 その下地として、門前の農地解放地を現住職の代のみで既に八筆、交渉と買い戻しをさせていただき、石積みや土砂の補充を経て、正面からの景観が往時が偲ばれ、美しくなるよう配慮してまいりました。
 さて、住職もこれらの手続きや業者との折衝等、多分に時間を費やすため、一代で出来ることには限界もございます。戦前の3万坪の境内が5千坪に縮小され、差し引き25000坪の農地解放となった正安寺の景観を、少しでも荘厳にしていくためには、特に門前を中心とした檀信徒の御協力が不可欠です。
 そのほとんどが松井区の方々に解放されたことは、ご子孫の方々はご存知でありましょうから、売買あるいは、御先祖方の菩提安寧の爲と、名義変更等の際には、正安寺との交渉も選択肢の一つにお加えいただきますようお願い致します。
 また歴史的にその実状を親戚縁者として理解している方、当時は戦後社会の流れに任せるままで、正安寺の爲には何も協力出来なかったと、思われていらっしゃる方々も未だ多く、当地に居住されていらっしゃると思われます。
 そのような方には、当事者でなくともご先祖様方が、その時代に守り維持してこられた正安寺の景観現況の回復を目指すためにも、より一層のご理解、御協力、ご支援を重ねてお願い申し上げます。
完成した正安寺正面階段
門前農地解放地、整備中の写真
同解放地、土砂補充石積み整備後