講座(2) 葬儀式の内容 ③「お経の内容1」

仏の教え

 お経の中でお釈迦様は、
「世の中は皆、無常でありまた危うい存在でもある。屈強そうな人物も表向きのことであって、生まれたものは必ず滅するのが道理である。その時に至って為すべきを為さずして、別離の道を往くは悲しいことである。私釈尊は、今まさに滅しようとしているが、説くべき教えと戒めを余すところなく説きつくした。これらは、暗がりに松明(たいまつ)を持つが如く、それぞれの行くべき道を照らし出してくれるであろうから、残された者達は教えと戒めを精進して実践してほしい。」
 と述べて世間一般として守るべき七つの徳目と、仏教徒として守るべき八つの徳目を示されます。

  七つの実践徳目
 1 戒めを守るべく清々しい生活を心がける
 2 五根とその主である心をつつしむ
 3 多くを求めない
 4 怠惰な睡眠をしない
 5 いかりの心をととのえる
 6 おごり、思い上がる心をととのえる
 7 他にへつらい、己をあざむく心を見抜く
境内の木蓮。
境内の桜。