令和06年01月10日『修正会』(しゅしょうえ)

行事

 当正安寺の恒規行持でもある『修正会』が、去る1月10日に勤められました。
 例年の如くに、正安寺の組寺各御寺院の住職、副住職様方と正安寺総代、仏教婦人会の三役にご参加いただき、今年一年の檀信徒の諸災消除祈願、昨年ご逝去された故檀信徒皆様方のご冥福、そして日本国の戦没、病没、被災の各御霊の安寧を祈願いたし、その御冥護を頂戴しながら、私達後孫の一日一日がより有意義で、是好日となりますようご廻向させていただきました。
 昨年は檀信徒皆様方と同様、私たちの親しい組寺でもある宗福寺ご住職様、塚田光宣老師が御遷化されました。
 生じたものは必ず滅するが道理とは申せ、各家庭やご親族皆様方にとっては、何物にも代えがたい貴重な存在、それこそがそれぞれのご先祖様でありましょう。
 生前中は勿論のこと、亡くなられた後にも益々、その故人の言葉や働き、功績が大きく感じられる、それこそがご先祖様と私たち後孫の有り得べき姿でもあります。
 姿かたちは見えずとも、故人を偲び自らを顧みて、その後の生活に活かし直向きに邁進できる礎として、世代は継続してきました。
 であるからこそ、現代社会に蔓延しつつある、今だけ金だけ自分だけという思考が、歴史や時間、空間を含めた道理や真実とは乖離し、自らのみをを先とした終着駅は、天地開闢からの道理を認めず、無視しつづけた世界に残されることとなるのです。
『修正会』の案内板
修正会年始式法要の様子