#曹洞宗の葬儀式、お布施、御戒名、相場等について。

重要なお知らせ

 昨今はパソコンの普及並びにキャッシュレスを国策として推奨されるなど、スマートフォンやパソコン等、ウェブサイト上にて品物の売買、学習、調べ事等が常識となり、宗教や宗派、その内容から法要儀式におけるマナーからお布施等の金員、御戒名あるいは法名も下調べされる方も多いかと思われます。
 しかし現実的に寺院住職として見ますと、冒頭の標言は分かりやすいものの、その後の説明がはっきりしない、どこまでの裁量や基準幅があるのか理解しずらい、御戒名の意味内容や種類等が文字数や金員として掲示されていない等の場合が多く、しかも寺院住職として、ウェブ上にて明示されているサイトとなるとほんの僅かでありましょう。
 曹洞宗寶壽山正安寺では、古よりの教えや境内の荘厳さは堅持しながらも、時代や人心の要望や変遷も鑑みながら、せめて「御戒名」、「お布施」、「葬儀式・ご法事の費用」等の金員に関わる部分等は、万が一の時の心構えも思慮するに、最も気がかりでもあり、出来るならば早めに知っておきたい部分ではないかとの思いもあり、ホームページ上にてログインされると全て明確に掲示される形式を取らせていただいております。
 当ホームページ上でもご説明させていただいておりますように、明治維新以降の各施策等により、地域や設備を含め各寺院ごとに各項目の細部に至るまで、大きく事情が異なり、同じ項目であっても地域や事情の違う寺院が互いに等しくするということは、現実的に不可能でもあります。
 最も理解しやすい例で説明するならば、檀家数の多い寺院と少ない寺院が年中行事を等しく行ずることは不可能でしょう。また、寺院としての法人格財産の有無、仮に有る場合でも都心部の不動産等の財産か、過疎地域の財産かにもより運営形態は大きく異なるでしょう。
 凡そ大多数の一般寺院は明治維新以後の様々な施策によって、寺院財産の殆どを没収されており、いわゆる「お布施」のみを収入源としているのが現実でもあります。ですから各寺院ごとに「お布施」自体が異なるということも何の不思議もなく、またご住職様によってはその地域の諸事情等も深慮され、管理されている寺院の維持存続の為に、敢えて「お布施」を公示しない方法を選択されている場合もあろうかと存じます。
 故に形式の善悪や正誤ではなく、当寺院の場合には偶々このように明示できる時節、立場であったということでもあります。しかしながら、実際にここまで明確で理解し易く公示され、その他「お知らせ」や「仏典講座」等、仏の教えについてもご参照いただければ、必ずや生活の一助となり得るものと自負し、是非多くの方々に一度ご覧いただきたく、ご案内申し上げます。
 さらに理解しにくい文言、標詮、ご質問等がありましたら、気兼ねなくお尋ね下さい。
                                曹洞宗 寶壽山 正安寺卅七世山主住職 合掌