総受処(そううけしょ)の框が登壇し易くなました。

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 正安寺の大玄関(総受処)の扉を開けると正面に庫裡(くり)に祀られる仏様、韋駄天(いだてん)尊像とともに、わずかに薫る木曽桧の上がり框が眼に入ります。
 ただし下駄箱等が両脇に設置されていることもあり、現在まで向かって左側のスノコ板を使用してご登壇いただく場合がほとんどでした。
 本年は予算を吟味しながら、総門周り及び墓所一部の杉の伐採、農地解放地の交渉及び整備、そして総受処の框の対策まで吟味できればと、勘案しておりましたが、住職の交渉もあり何とか総受処の修繕まで契約することができました。
 今回住職が中村建築研究所の髙橋社長と打ち合わせ、木目も詰んだ木曽桧を池田木材社長にご提供いただき、同場所に括り付けの如くに修繕設置致しました。
 これにより総受処からの上り下りの大変さも、少しく解消できればと存じます。
 工事としては大きなものではありませんでしたが、材料を吟味し設計も細部までこだわり、制作には当山の東廻廊や法堂(はっとう)、また現在の穂高神社の堂宇竣工に際し棟梁をされた寺島工務店の下条さんに、再度尽力いただきました。
 御来山のおりには、まだ木曽桧の芳香新しい総受処の框もご覧下さい。